2026/07/26 10:05

iOS 27のSiri、会話履歴を30日で消す設定が見つかる

Tom’s Guideが、iOS 27の新しいSiriアプリにある「Keep Conversations」設定を確認しました。Siriとの会話履歴をForever、1 Year、30 Daysから選べ、30日または1年を選ぶと、それより古い会話は削除されます。Apple IntelligenceでSiriがチャットに近づくほど、便利さだけでなく、何をどの期間残すのかがそのままプライバシーの操作面になります。

Tom's Guideの記事画像
画像: Tom's Guide

Keep Conversationsは30日、1年、Foreverを選ぶ

Tom’s Guideの実機確認では、iOS 27のSettings > Siriに「Keep Conversations」があり、保存期間は30 Days、1 Year、Foreverの3択です。記事のスクリーンショットではForeverにチェックが入り、30 Daysを選ぶと、30日より古い会話を完全に削除する確認ダイアログが出ています。

iOS 27のSiri設定でKeep Conversationsを30日に変更する画面
画像: Tom’s Guide / Future。iOS 27のSiri設定で会話履歴の保存期間を30日、1年、Foreverから選ぶ画面。

ここで大事なのは、SiriのAI化が「その場で答える音声アシスタント」から「あとで見返せる会話面」へ移ることです。会話履歴が残れば、前の依頼へ戻りやすくなります。一方で、健康、予定、家族、仕事、場所のような個人文脈をSiriに話すほど、履歴の保存期間は単なる設定項目ではなくなります。

従来のSiri履歴削除とは役割が違う

Appleの「Siri, Dictation & Privacy」は、Siriのリクエスト履歴や関連データがランダムな識別子に紐づけられ、Apple Accountやメールアドレスには結び付けられないと説明しています。音声データはImprove Siri and Dictationに同意しない限り保存されず、Siri & Dictation Historyを削除する導線も用意されています。

ただし、今回のKeep Conversationsは少し違う種類の操作です。Apple側の処理履歴を消すだけでなく、Siriアプリとして残る会話そのものをどれくらい手元に置くかを選ぶ設定です。30日で消す、1年だけ残す、ずっと残す。ユーザーが選ぶのは、便利な記憶と余計な蓄積のどちらをどこまで許すかです。

Siri AIは「答える」だけでなく履歴を持つUIになる

AppleはOS 27世代の発表で、Siri AIが個人文脈を理解し、アプリ横断で情報を探し、画面上の内容に反応できる方向を示しています。Tom’s Guideが見つけた履歴設定は、その裏側にある現実的な問題を見せています。Siriが賢くなるほど、会話はその場で消える音声コマンドではなく、残る作業記録になります。

Interface Wireとして見ると、これは小さな設定変更以上の意味があります。AIアシスタントの信頼は、モデルがどれだけ自然に返すかだけでは決まりません。どの会話が残り、いつ消え、削除時に何が戻せないのかを、ユーザーが迷わず理解できることも製品体験です。Siriがチャットアプリ化するなら、履歴の保存期間はプライバシー設定の中心になります。

iOS 27のSiri履歴設定は、派手なApple Intelligence機能ではありません。それでも、Siriが会話を持つアプリになるなら、最初に見るべき設定のひとつです。30日で消すのか、1年だけ残すのか、ずっと残すのか。AIに何を任せるかと同じくらい、AIとの会話をいつ手放すかも、これからのインターフェイス設計になります。