2026/09/20 18:37
OpenAI、法律業務向け「Astra for Law」発表 対象事務所に限定提供
OpenAIは9月17日、法律業務向けの「Astra for Law」を発表しました。GPT-6 Astraに専用の検索や指示を組み合わせ、まず対象の法律事務所へChatGPTとCodexを通じて提供します。APIは近日提供予定です。
米国法の検索と分析を組み合わせる
専用の検索基盤は、米国の判例、法令、裁判所規則などを含む2億3000万件超のURLを対象とします。CourtListenerを運営するFree Law Projectの判例集も組み込みます。これに法律文書の分析・執筆用の指示を加えた構成です。
OpenAIはLegal Research Benchの非公開検証セットから米国法の調査問題200問を使い、最も高い推論設定で正答判定を通過した割合を54.0%と報告しました。ウェブ検索だけを使うGPT-6 Astraの38.7%を上回りますが、同社の評価結果であり、実務での誤りがなくなることを示すものではありません。
一般公開とは異なる提供条件
初期提供はTrusted Accessを通じた対象事務所向けです。適格な弁護士と、その監督下で働く人が専門業務に使う想定で、一般利用者全員が選べるという発表ではありません。モデル選択欄では「GPT-6 Astra Law」と表示される予定です。
法律業務向けの提供条件には、APIのゼロデータ保持と、ChatGPT Enterpriseを標準で人によるレビューの対象から外す措置が含まれます。日本法の検索範囲や日本での提供日について、今回の発表には具体的な説明がありません。