Apple、iPhoneとWindowsのコピペ共有を開発 完成は2027年秋
Appleは、iPhoneとWindows PCの間でクリップボードを継続的に共有する仕組みを開発します。Apple公式の相互運用性トラッカーでは、Microsoftの要請が実装段階のPhase IIIへ進みました。接続先ごとの初回許可を条件に、アプリを前面へ出し直さずコピー&ペーストできる設計です。
初回許可で、アプリを開き直さず共有
Microsoftは3月25日、iPhoneでコピーしたテキストなどをWindows PCへ貼り付け、逆方向にも送れる仕組みを要請しました。現在のiOSでは、第三者アプリがクリップボードを読むには原則としてアプリを前面で動かし、その都度ユーザーの許可を得る必要があります。これがバックグラウンドでの継続同期を妨げています。
Appleは、iOS 26.5で導入したアクセサリー向け通知やLive Activitiesに近い方式を提案しました。開発者は拡張機能を通じてコピー内容を接続機器と送受信し、ペアリングにはAccessorySetupKitを使います。利用者は、共有先となるPCごとに一度だけ許可する設計です。
開発完了は2027年秋、日本提供は未定
Appleは開発規模を「significant」と評価し、2027年秋までに開発を終え、その直後に開発者向けベータを出す計画です。一般公開の時期は示していません。要請ページの提供地域はEUであり、日本や世界へ同じ仕組みを広げるかも未定です。
これはApple製品間のUniversal Clipboardを、そのままWindowsへ移す発表ではありません。AppleがiOS側の共有経路と許可の仕組みを用意し、Windowsでの使い勝手はMicrosoft側の実装を待つ形です。
変わるのは、貼り付けボタンそのものよりも、iPhoneが他社PCとの継続的なデータ受け渡しをどこまで許すかです。公開まで時間はかかりますが、Apple製品をそろえなくても日常の一操作がつながる道筋は、公式文書に入りました。
