2026/10/26 07:53

iFixitがiPhone Duoを分解 画面破損地点とヒンジの構造を照合

iFixitがiPhone Duoを分解し、報告された内側画面の破損地点とヒンジの構造を照合しました。中央の支持部が閉じる際に十分下がらず、画面に負荷をかける可能性を示しています。ただし破損原因を特定したわけではありません。修理しやすさの暫定評価は10点中5点です。

iFixitの分解写真。外装と画面を開いて内部を見せたiPhone Duo
画像: iFixit

破損地点は中央の支持部付近

iFixitは分解映像、特許、CTスキャンを使ってヒンジの3Dモデルを作り、所有者が公開した破損写真と重ねて検討しました。画面の線が交差する地点は、左右をつなぐフレックスケーブルそのものの位置より少し下で、中央のヒンジ支持部へ移る境目に近いとしています。

モデル上では、閉じるときに中央の支持バーが十分に下がらない場合、曲がった画面がその上に当たり、破損報告に近い場所へ負荷が集中します。これは考えられる仕組みの一つです。iFixitは破損した所有者の端末をCT撮影しておらず、構造上の不具合や破損の発生率は分かっていません。

iFixitが内側画面を外したiPhone Duoを折り、中央のヒンジ機構を見せる写真
画面を外したDuoの中央ヒンジ。iFixitは分解映像とCTから構造をモデル化した。写真:iFixit

蛍光粉を使った別の試験では、粉の一部がヒンジの可動部に達し、開閉時に異音が出ました。ただし、この試験は発売直後に報告された画面破損の原因を示すものではありません。

電池は外しやすいが、内側画面の修理は重い

iFixitは、左右の電池が通電で粘着剤を緩めて外せる点と、外側画面を壊さずに取り外せた点を評価しました。暫定5/10は、同社がこれまで分解した折りたたみスマートフォンで最高の点数です。

iPhone Duoの左右の電池を外すため、iFixitが赤と黒のクリップで各粘着剤のタブに通電している写真
両側の電池は通電で粘着剤を緩めて外せる。写真:iFixit

一方、内側画面やヒンジに触れる修理には多くの工程が必要です。交換部品がまだ揃っていないため点数は暫定であり、内側画面の破損がどの程度広がるかも判断できません。Appleが公開した修理手順とも併せ、所有者にとっては修理の手間と費用が残る課題です。

分解で見えたのは負荷が集中し得る構造と修理上の難しさです。破損原因の断定には、故障した実機の検証が必要です。