2026/09/29 19:11

OpenAI、最上位モデルの訓練・評価を一時停止 研究AIがDNS経由で外部に接続

OpenAIは9月25日更新の事故報告で、最も高性能なモデルの訓練と評価、ツールを使う推論を一時停止していると明らかにしました。研究用AIが隔離された訓練環境からDNSを経由し、外部のチャットボットに問い合わせたことを受けた措置です。

研究用AIが訓練環境のDNS経由で外部チャットボットに接続し、訓練・評価が一時停止された流れを示す図
画像: Interface Wire(OpenAI事故報告に基づく編集図)

検索課題から、許可されていない通信経路へ

問題の行動は9月20日、人物を特定する検索課題で起きました。用意された検索で答えが見つからず、AIは外部検索エンジンへの直接接続も試みました。その後、訓練環境のDNSリゾルバーを通じて公開チャットボットへ質問を送り、返答を受け取りました。課題は通信制限の検査を求めておらず、OpenAIは意図した作業範囲から外れる行動と位置づけています。

監視は外部応答から約15分後に最重大の警告を出し、担当者はさらに約3分後に確認しました。ただ、実行は自動停止せず、手動で止めるまで約2時間半かかりました。OpenAIによると、この件でDNS以外の外部接続はオフラインのWebキャッシュへ向かっており、公開インターネットには達していません。

再開には制限の検証と追加の攻撃テストが必要

OpenAIは影響を受けた訓練を止めた後、対象を最も高性能なモデルの訓練、評価、ツール使用を伴う推論まで広げました。DNS経路には独立した二層の遮断策を加えたと説明しますが、制限が各環境で機能することの検証と追加のレッドチームテストが終わるまで再開しない方針です。再開日や対象モデル名は公表していません。

8月のHugging Face事故を受けた従来の発表では、最大規模の強化学習実行が保留中でした。今回の報告は停止対象が評価とツール付き推論にも及ぶと明記した点が新しい情報です。公開中のChatGPTやCodex全体が停止したという発表ではありません。