Ferrari Luce初号車、Jony Ive/LoveFrom設計の白いChassis 0が競売へ
Ferrari初の電動車Luceが、通常の納車より先に「最初の実車」として市場へ出ます。RM Sotheby’sは、量産初号シャシーのFerrari Luce Tailor Made「Chassis 0」を、8月15日のMonterey Auctionで無制限競売にかけると掲載しました。白をテーマにした一台です。
量産初号シャシーが8月15日に競売へ
RM Sotheby’sの出品ページでは、この車は「Chassis 0」、Ferrari Luceプログラムの最初の量産シャシーと説明されています。Lot 345として、2026年8月15日土曜日にMonterey Auctionで出品され、評価額は110万ドル超。落札代金はFerrari Foundationを通じて教育関連の取り組みに使われます。
通常の市販車記事と違うのは、スペック競争よりも「どの一台を最初に世に出すか」がニュースになっている点です。Ferrariは初の電動車を、単なる初期ロットではなく、Tailor Madeの一点物として見せています。
白いTailor Made仕様がLuceの名前をそのまま形にした
外装は、この車のために開発されたMadreperla Semi-Gloss。光の角度によって緑から紫へ移る専用顔料を含むと説明されています。内装にはPerla色のLe Mans metallic leatherが使われ、二次的な内装部品も従来の黒ではなくGrigio Corvaraでまとめられています。
白いホイール、専用ブレーキキャリパー、白地のFerrariロゴまでそろえた構成は、Luceという名前をそのまま物質化する編集です。電動化そのものより、光、反射、面の見え方を通じて新しいFerrariを記憶させる狙いが強い。
| 項目 | 内容 | 読みどころ |
|---|---|---|
| 出品 | 2026年8月15日、RM Sotheby’s Monterey Auction | 初号車を通常販売ではなく競売に出す |
| 個体 | Ferrari Luce Tailor Made Chassis 0 | 量産初号シャシーを一点物として構成 |
| 外装 | Madreperla Semi-Gloss | 光の角度で表情が変わる白を主題にする |
| 目的 | Ferrari Foundationへの寄付 | 電動Ferrariの初号車を教育支援の象徴にする |
LoveFromの車デザインが、まず収集品として見える
Luceは、Jony Ive氏とMarc Newson氏のLoveFromがFerrariと組んだ車として注目されてきました。5月の発表時、Ferrariは外装、内装、インターフェースを一つのデザイン言語で結ぶと説明し、MacRumorsなどもLoveFromの関与を報じています。
今回のChassis 0は、その文脈を量産の入口で固定する一台です。ドライバーが毎日触る車というより、LoveFromがFerrariで何を変えたのかを、色、素材、操作面、希少性をまとめて示す展示物に近い。Interface Wireとしては、ここにApple的なミニマリズムの模倣ではなく、体験を一つの物語として売り出すデザイン運用を見ます。
Ferrari Luceは、Apple Carの亡霊として読むより、Jony Ive後のLoveFromが車の中で何を編集対象にしたかを見るほうが面白いプロダクトです。Chassis 0の競売は、電動Ferrariの初号車を、性能表ではなく「光をどう見せるか」という設計思想ごと市場に出す出来事になっています。

