2026/07/28 12:50

Amazon Leo、5,105基のD2D衛星を申請 iPhone衛星機能にも関係

Amazon Leoは7月27日、対応スマートフォンへ音声、データ、メッセージ、緊急サービスを直接届けるD2D衛星システムをFCCに申請したと発表しました。計画は最大5,105基の低軌道衛星で、Globalstarの周波数を使い、2028年から展開を始める想定です。Appleとの合意により、対応iPhoneとApple Watchの衛星機能にも関係します。

Amazonの記事画像
画像: Amazon

圏外のスマートフォンへ直接つなぐ

Amazonの発表によると、Leo Direct-to-Device Systemは、既存の携帯基地局が届かない場所で、対応モバイル端末へ衛星から直接通信を届ける計画です。対象は音声、メッセージ、データ、緊急サービスで、携帯通信会社との提携を通じて世界的に展開する構想になっています。

申請された衛星は5つの軌道シェルに分けられます。中緯度を厚く覆う3シェル、高緯度向けの1シェル、極域に近い1シェルという構成で、Amazonは周波数の効率利用と干渉低減のために高度な信号処理を使うと説明しています。

キャンプ場でスマートフォンをかざしAmazon Leoの衛星通信を使うイメージ
画像: Amazon。Amazon LeoのD2D衛星通信を想定した公式イメージで、Appleの実画面ではありません。

Appleの衛星機能はGlobalstarからAmazon Leoへ続く

重要なのは、この話がAmazon単独の衛星インターネットでは終わらない点です。Amazonは4月にGlobalstar買収とAppleとの合意を発表しており、7月27日のD2D発表でも、対応iPhoneとApple Watchの衛星サービスを支えると改めて説明しました。

Apple Supportは現在、iPhone 14以降で携帯通信とWi-Fiがない場所から緊急サービスへテキスト送信できるEmergency SOS via satelliteを案内しています。日本ではiOS 17.6以降が必要とされ、Appleの注記では衛星ネットワークはGlobalstarや第三者ネットワーク提供者によって提供されるとされています。

緊急SOSだけで終わらない通信面

Amazonの4月発表では、Appleの衛星機能としてEmergency SOS、Messages、Find My、Roadside Assistanceが挙げられていました。7月27日の申請は、その土台をより大きなD2Dネットワークへ広げる手続きです。まだFCC申請段階で、展開開始も2028年以降ですが、圏外のiPhoneができることは少しずつ緊急用の例外から通常の通信補助へ近づいています。

Interface Wireとして見るなら、これはアンテナ性能だけの話ではありません。スマートフォンの通信UIは、圏外表示、衛星の向き、送れる内容、待ち時間、緊急か日常かをユーザーに判断させます。Amazon LeoとAppleの合意は、将来のiPhoneが「つながらない場所」をどう説明し、どこまで操作できる場所に変えるかの基盤になります。

Amazon LeoのD2D申請は、今すぐiPhoneの衛星機能が変わるという発表ではありません。ただ、Appleの衛星サービスがGlobalstarだけの独立した安全機能から、Amazon Leoを含む広い通信基盤へ接続される道筋は見えました。圏外を例外ではなく、制限付きで扱える状態に変える設計が次の焦点です。