2026/11/01 19:33
OpenAI、企業向け「Private Intelligence」発表 推論中の保護はAPIプレビュー
OpenAIは10月31日、企業向けのデータ保護策を「Private Intelligence」として公開しました。ChatGPT、Codex、APIごとの権限とデータの扱いを整理し、処理中の入力・出力を守る「Private Inference」はAPIプレビューと位置付けています。すべての契約で機密推論やデータの無保存が使えるという発表ではありません。
ChatGPT・Codex・APIで異なる保護策を整理
OpenAIの製品別ページでは、企業向けChatGPT Workで接続アプリや対応する操作、承認条件を管理できると説明しています。Codexではリポジトリ、ファイル、ツール、ネットワークへのアクセスや承認を設定します。企業が使うAIの範囲を決める仕組みを、製品ごとに見せた形です。
公式の図は、エージェントが行動する前にデータへのアクセス、利用できるツール、許可された操作、必要な承認を指定する流れを示します。これらは既存の制御策も含む説明で、10月31日にすべて一斉提供された新機能とは読み取れません。
「Private Inference」は処理中の保護、無保存とは別の条件
API向けのPrivate Inferenceは、機密コンピューティングと検証可能な制御を組み合わせ、モデルが入力と出力を処理する間も保護する構想です。OpenAIはプレビューと明記し、関心のある企業に問い合わせを案内しています。一般提供日や価格は示していません。
一方、Zero Data Retention(ZDR)は、対象となるAPIワークフローで処理後のプロンプトと応答を保持しない設定です。処理中の保護と処理後の保存は別の論点です。導入を検討する企業は、対象製品、契約条件、利用するワークフローごとに適用範囲を確認する必要があります。