Apple、SiriとVision Proで200人超削減 ゲーム・没入映像を縮小
AppleがSiri、Vision Pro、ソフトウェア部門で200人超の職を削減すると、Bloombergが8月21日に報じました。約100人がVision Pro、約100人がSiriとソフトウェアの組織です。Appleは人数を示していませんが、一部チームの再編と既存職への影響を認め、新しい職も設けると説明しています。
Vision Proはゲームと没入映像を縮小
Bloombergによると、Vision Proでは約100の職が対象となり、ゲーム機能を担うチームは大幅に縮小されます。Apple Immersive Videoを内製する部門も小さくし、今後は自社制作の本数を減らしながら、外部企業による制作を促す方針です。
ゲームと没入映像は、Vision Pro発売時にAppleが前面へ出した体験でした。2024年の公式発表は250本超のApple Arcadeタイトル、空間ゲーム、180度・3D・8KのImmersive Videoを主要用途として紹介しています。今回の再編は、端末やvisionOSの終了ではなく、その二つを自社で厚く作る体制の縮小です。
Appleは従業員にVision ProとvisionOSはなくならないと伝えた一方、短期的には高度なゲームや没入映像を前提としないスマートグラスを優先すると報じられています。次のVision Proについては、2028年末にも投入する案がなお検討中です。
Siri AIは新しい専門性へ組み替え
残る約100の職はSiriとソフトウェア部門が中心です。対象には、端末上のAI機能を担うIntelligent Systems Experienceチームも含まれます。Bloombergは、Siri AIが従来とは異なる技術基盤へ移ることで必要な専門性が変わり、Appleが既存職を減らす一方、新しい基盤を支える職を設けると伝えています。
WWDC26でAppleは、Siri AIがメッセージ、メール、写真などの個人文脈と画面内容を扱い、複数アプリを操作する新世代のアシスタントになると発表しました。今回見えたのは機能の追加ではなく、それを作る組織の境目です。Vision Proではコンテンツ内製を絞り、Siriでは新しいアーキテクチャに人材を合わせる。二つの削減は、Appleがどこを自社の中核に残すかを別々に示しています。
200人超という数字だけでは、Vision Proの撤退にもSiriの停滞にもなりません。ただし、Vision Proを支えたゲームと没入映像の内製が薄くなり、Siri AIへ必要な人材が入れ替わる以上、Appleの次の重点は製品名より先に組織へ表れ始めています。