2026/10/31 07:07

OpenAI、AI学習の共通シグナルに対応へ robots.txtで複数社に意思表示

OpenAIは10月30日、Webサイトが生成AIの基盤モデルの学習に使われることについて、複数のAI事業者へ共通の意思表示ができる仕組みに対応すると発表しました。設定場所はrobots.txtです。ただし、OpenAIの実装は「今後数カ月」の予定で、現時点で切り替わったわけではありません。

robots.txtから複数のAI事業者へ学習利用の希望を伝える構想を示す編集図
画像: Interface Wire(OpenAIの発表に基づく編集図)

事業者ごとの設定を減らす構想

現在は、サイト運営者がAI事業者ごとのクローラーを識別し、それぞれに規則を設ける必要があります。共通シグナルは、参加する複数の事業者に同じ学習利用の希望を伝えるためのものです。OpenAIは、IETFのAI Preferences作業部会が進める標準化の議論にも参加するとしています。

これは生成AIの学習利用に関する意思表示です。検索結果への掲載や、ユーザーが依頼したページ閲覧まで一括して拒否する仕組みとは説明されていません。すべてのAI事業者が従う保証もなく、対象は参加事業者に限られます。

今のrobots.txt設定は有効なまま

OpenAIは新方式を導入しても、既存のrobots.txtによるクローラー制御を置き換えず、引き続き尊重すると明記しました。同社の現行資料では、学習用のGPTBotとChatGPT検索向けのOAI-SearchBotは別々に設定できます。検索には載せたいが学習には使わせたくないサイトは、この区別が重要です。

実際の導入時期やOpenAI側の詳しい処理は今後公表される予定です。サイト運営者が直ちに設定を変更する根拠はまだありません。今は現行のクローラー設定を確認し、共通シグナルの実装告知を待つ段階です。

共通方式の価値は設定の手間を減らせる点にあります。実装前の今は、参加事業者と現行の個別設定を分けて考える必要があります。