2026/10/02 07:21
OpenAIとSynopsys、半導体設計特化の「GPT-Synopsys」を共同開発へ
OpenAIと半導体設計ツール大手のSynopsysは9月30日、設計作業に特化したAIモデル「GPT-Synopsys」を共同開発すると発表しました。AIがSynopsysの設計ツールを操作し、結果を読み取って設計を反復する構想です。複数年の契約と先行顧客との技術検証は始まっていますが、一般提供日は示されていません。
設計ツールを使い、結果を確かめるAI
発表によると、GPT-Synopsysは回路設計や検証で使うEDAツールを直接操作します。技術者が電力・性能・面積の最適化やタイミング検証などの目標を渡すと、エージェントがツールを実行し、結果を解釈して修正を重ね、最後に技術者が確認する設計です。文章で助言するだけでなく、専門ツールを使う作業の流れにAIを入れる点が新しい柱です。
開発に当たりOpenAIはSynopsysのEDAツールをライセンスします。共同サービスはOpenAIの基盤上で動き、顧客側のエージェント実行環境とも連携する計画です。Synopsys.aiとSynopsys Autopilotにも深く統合するとしています。
提供範囲と効果はこれから
両社は先行顧客との技術検証を始めたと説明していますが、製品版の公開日、価格、利用できる設計ツールの範囲、設計時間の短縮率は発表していません。「GPT-Synopsys」は共同開発するモデルとサービスの名称であり、現時点で誰でも使える新モデルの発売を意味しません。
共同発表は、顧客固有の設計データをモデル学習には使わず、保存時と転送時に暗号化し、保持期間や監査、権限を設定できるとしています。半導体設計では機密データと検証の厳密さが重要です。実際の使い勝手と成果は、今後の顧客向け提供と検証結果で判断する必要があります。