2026/09/09 16:46
NVIDIA「PAIR」公開 MacとRTX搭載PCでローカルAIの処理を分担
NVIDIAは9月3日、同じネットワークにあるMacやGeForce RTX搭載PCへAIの処理を振り分ける「PAIR」のベータ版を発表しました。複数の依頼が1台に集中したとき、空いている別の端末にも仕事を回せます。ただし、2台のメモリを合算して大きなモデルを動かす仕組みではありません。
1つの依頼は1台で、別の依頼を別の端末へ
PAIRはAIモデルを実行するアプリの手前で、依頼の行き先を決めます。実際にモデルを動かすのはOllamaやLM Studio。必要なモデルがあり、処理を受けられる端末を選ぶため、同じモデルを複数台に用意すると振り分け先が増えます。
効果を期待できるのは、複数のAI作業を並行して走らせる場面です。1つの依頼は最初から最後まで1台が担当し、その途中を別のGPUに分担させることはありません。連続する1本の処理が中心なら、台数を増やしても効果は限られます。
MacはM4以降を検証済み、モデルの動作条件は別
NVIDIAの製品ページは、検証済みのMacをM4以降、OSをmacOS Tahoeとしています。PC側はGeForce RTX 20シリーズ以降などが対象です。一方、公開リポジトリにはPAIR自体と推論アプリの動作条件を分けた説明があり、M1〜M3が検証一覧にないことだけで「起動できない」とは断定できません。
試す場合は信頼できるローカルネットワークで端末をペアリングし、各端末で動かすモデルとアプリの条件を確認します。すべての接続先をローカルに構成した場合、依頼や応答をそのネットワーク内に保つ設計です。Jobs画面では、どの端末が処理を担当したかを確認できます。