iPhoneスパイウェア「P7 DarkSword」確認 キーチェーンも標的に
モバイルセキュリティ企業iVerifyは10月8日、iPhone向けスパイウェア「DarkSword」の新たな変種「P7 DarkSword」を報告しました。8月に調査した感染端末から見つかり、キーチェーンや暗号資産ウォレットの情報を端末上で抽出し、攻撃者から追加の指示を受け取る機能を持ちます。新しいiOSの脆弱性が見つかったという発表ではありません。
15秒間隔で指示を確認、写真やメモも対象
iVerifyの解析によると、P7は従来のDarkSword系スパイウェアより端末内のログや処理の痕跡を減らしています。キーチェーンのデータを端末内で取り出す仕組みに加え、暗号資産ウォレットを調べる機能も備えます。これは侵入に使う脆弱性そのものの変更ではなく、侵入後に動くプログラムの改変です。
感染した端末では、標準で15秒ごとに攻撃者側へ問い合わせ、返された命令に応じて写真、メモ、アプリ内のファイルなどを送信できます。間隔は遠隔操作で変更可能です。iVerifyが詳述したのは8月に検出した感染例で、影響を受けた人数やその端末のiOS版は公表していません。
更新済みiPhoneに新しい侵入口が生じたわけではない
DarkSwordは、古いiOSの欠陥を組み合わせて侵入する攻撃として、Googleの脅威分析チームが3月に報告しました。Googleによると、既知の攻撃経路で使われた欠陥はiOS 26.3までにすべて修正されています。AppleもDarkSwordに対する保護を含む更新を案内しています。P7の発見だけから、更新済みのiPhoneでも同じ経路で感染すると判断することはできません。
利用者がまず確認できるのは「設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」です。Appleは、古いiOSを使い続ける端末に更新を勧めています。今回の調査は攻撃者側がスパイウェアを作り替えていることを示す一方、すべてのiPhoneが新たに危険になったことを示す資料ではありません。