2026/07/18 21:55

ChatGPTデスクトップ更新、ChatとWorkとCodexを左上メニューに集約

OpenAIは2026年7月16日、ChatGPTデスクトップアプリの整理UIを更新し、全プランのmacOSとWindowsで提供を始めました。新しいアプリでは、左上メニューでChatGPTとCodexを切り替え、ChatGPT側ではChatとWorkを選びます。Codexを吸収して消すのではなく、Chat、Work、Codexの仕事場を一つのアプリ内で分け直した更新です。

OpenAI Help Centerの記事画像
画像: OpenAI Help Center

ChatとWorkはChatGPT側に並ぶ

OpenAIのリリースノートは、今回の更新を「ChatとWorkを選びやすくし、会話とProjectsを見つけやすくし、Workを端末間で続けやすくする」ものだと説明しています。Chatは質問や会話、Workは調査、分析、文書、スプレッドシート、プレゼン、レポート、Sitesの作成に使う入口です。

移行用のHelp Center記事では、既存のCodexアプリを更新すると、新しいChatGPTデスクトップアプリになり、Chat、Work、Codexが入ると案内されています。以前のChatGPTデスクトップアプリを使っている場合は、新アプリが別に入り、旧アプリはChatGPT Classicとして残る場合があります。Classicはモデル更新やセキュリティ修正を受け続けますが、新しいエージェント機能は新アプリ側だけになる可能性があります。

OpenAI Help Centerの公式画像
画像: OpenAI Help Center

RecentsとProjectsが仕事へ戻る入口になる

新しい整理で目立つのは、会話の置き場です。ChatとWorkの会話はRecentsに一緒に表示され、並べ替え、絞り込み、ピン留めができます。既存のChatGPT Projectsもデスクトップアプリに表示され、Projectの文脈を使ってChatを始めるか、Workスレッドを始めるかを選べます。

新しいChatGPTデスクトップアプリの主な入口
入口OpenAIの説明記事で見る意味
Chat質問、検索、会話のための入口短い相談や情報確認を扱う
Work調査、分析、文書、表、プレゼン、レポート、Sitesを作る入口成果物を作る長めの仕事を受け持つ
Codexローカルファイル、リポジトリ、ターミナル、開発者ツールでソフトウェア開発を行う入口開発作業をChatGPT履歴とは別に保つ
RecentsChatとWorkの会話をまとめて表示し、並べ替え、絞り込み、ピン留めできる前の仕事へ戻るための一覧になる
Projects既存Projectsを表示し、Project文脈でChatまたはWorkを始められる会話単位ではなく案件単位で再開できる

これは、ChatGPTを単発のチャット欄ではなく、仕事へ戻る画面にするための地味な変更です。質問はChat、完成物を作る作業はWork、ソフトウェア開発はCodexと分けながら、RecentsとProjectsで「前に進めていたもの」を探せるようにする。モデル名や機能名より、戻り先の整理が使い勝手を左右します。

Codexは別ビューのまま、履歴も分かれる

OpenAIは、Codexは今回の更新後も別ビューとして残り、ワークフローと履歴はChatGPT側とは分かれると明記しています。デスクトップではCodexを選べますが、WebやモバイルでCodexを直接選ぶことはできません。対応するデスクトップCodexチャットは、ChatGPTモバイルアプリのRemoteタブからアクセスできます。

Workのクラウド会話はWeb、モバイル、デスクトップで同期されます。一方、ローカル会話は自分のコンピュータに残ります。この違いは、仕事の引き継ぎとローカル文脈の扱いを分ける境界です。ChatGPTデスクトップは、全部を一つの履歴に混ぜるのではなく、作業の種類と保存場所を見える形で分け始めています。

今回の更新で見るべきなのは、CodexがChatGPTに飲み込まれたかどうかではありません。OpenAIは、会話、成果物を作るWork、開発者向けのCodexを同じデスクトップアプリに置きつつ、履歴、ビュー、端末同期の境界を残しました。AIの作業環境は、賢い返答より先に、どの仕事をどこから再開するかを迷わせない整理が必要になります。