OpenAI、Apple訴訟の棄却を再要求 審理は10月1日
OpenAI、io Products、元Apple社員2人は8月26日、Appleの営業秘密訴訟を却下するよう改めて求める21ページの書面を提出しました。今回はAppleの反論に対する被告側の最終返信で、同じ請求を再提起できない「with prejudice」での棄却を求めています。裁判所はまだ判断しておらず、審理は10月1日の予定です。
「秘密」と取得行為を結べるか
書面の中心は、Appleが「何を営業秘密とするのか」「なぜ保護されるのか」「誰がどう取得、開示、利用したのか」を、同じ情報と被告に結び付けていないという主張です。被告側は、部品構成、試験データ、製造工程、サプライヤー関係といった分類だけでは広すぎ、採用候補者が部品を持参したという主張から秘密の受領まで推測することはできないと述べています。
元社員Chang Liu氏のアクセスについても、Appleが退職後に認証を残し、元上司がファイル確認を求めたことは、特定の文書を秘密として保護したという説明と両立しないと反論しました。これは被告側の説明であり、裁判所がAppleの管理体制を不十分と認定したわけではありません。
金属仕上げと損害の主張も争点
Appleは、OpenAI側がサプライヤーに許可があると誤信させ、複数工程の金属仕上げ技術を使わせたと主張しています。被告側は、誰が、いつ、どこで、何を伝えたのかが特定されておらず、虚偽説明を除けばAppleとサプライヤーの契約問題だと反論しました。
さらに、販売や顧客の喪失、製品の遅延・劣化・値上がり、秘密の価値低下が具体的に示されていないとして、損害の主張も不足するとしています。10月1日に問われるのはAppleの主張が真実かという最終判断ではなく、この訴状を証拠開示へ進めるだけの具体性があるかです。
OpenAIのAI端末の形や発売時期は、今回も明らかになっていません。見えたのは、人材の経験と前職の秘密を分ける線を、裁判所がどこに引くかという次の争点です。
