Apple、iOS 27のメモにMarkdown貼り付けとセクションリンクを追加
iPhone Maniaが2026年7月19日に取り上げたiOS 27のメモアプリ新機能は、派手なSiri AIだけの話ではありません。MacRumorsと9to5Macの確認では、AppleのメモはMarkdownの貼り付け、Markdownとしてコピー、分割線、セクションリンクに対応します。長いメモをただ保存する場所から、見出しへ戻れる小さな文書面へ近づく更新です。

Markdownは、メモと外部ツールの往復を短くする
MacRumorsによると、iOS 27のメモではMarkdown形式のテキストを貼り付けると、太字、斜体、リンク、リストなどの書式として反映されます。逆に、メモ内のリッチテキストを選んで「Copy as Markdown」を選ぶと、書式をMarkdownへ変換して外部へ持ち出せます。
これは開発者向けの細かい機能に見えますが、実際にはNotion、Obsidian、GitHub、ブログ下書き、AIチャットとの往復に効きます。Apple Supportの現行説明でも、メモはWebリンクや別のメモへのリンクを扱えます。iOS 27では、そのリンク付きの文章を、Appleのメモだけで閉じずにほかの文書環境へ渡しやすくなります。

セクションリンクは長いメモを目次化する
9to5Macは、iOS 27のメモでテキストを選び、Add LinkからLink to Sectionを選ぶと、同じメモ内の見出しや小見出しへリンクできると説明しています。リンクをタップすると、そのセクションへ移動します。長い旅行メモ、会議メモ、調査メモで、冒頭に簡単な目次を置けるようになるわけです。
分割線も同じ方向の更新です。MacRumorsは、編集メニューからInsert Divider Lineを選び、メモ内に区切り線を挿入できると報じています。見た目の飾りではなく、長い一枚の紙を、読める単位へ切るための道具です。
| 変更 | できること | 意味 |
|---|---|---|
| Markdown貼り付け | Markdownを貼ると書式として反映 | 外部ツールの下書きを崩しにくい |
| Copy as Markdown | メモ内のリッチテキストを書式付きMarkdownとしてコピー | ブログ、GitHub、AIチャットへ渡しやすい |
| 分割線 | 長いメモに区切り線を挿入 | 読めるまとまりを作れる |
| セクションリンク | 同じメモ内の見出しへリンク | 目次や参照リンクを作れる |
Siri AIはメモ作成の入口を広げるが、対応範囲は分けて読む
AppleのiOS 27ページは、Siri AIがアプリ内の操作を実行でき、例としてCreate a noteを含む画面を示しています。MacRumorsも、iPhone 15 Pro以降ではSiri AIがWeb情報を使って生成した内容をメモに作れるほか、Messagesの文脈に応じてAdd to Notesのショートカットを出すと説明しています。
ただし、ここはMarkdownやセクションリンクとは分けて読む必要があります。Siri AIは言葉からメモを作る入口、Markdownとセクションリンクは作ったメモを編集し、移動し、再利用するための構造です。iOS 27のメモは、AIで書くアプリというより、書いたあとに迷わず戻れるアプリへ少し寄っています。
メモアプリの価値は、機能数よりも「あとで読めるか」で決まります。Markdownとして出入りできる、区切れる、見出しへ飛べる。iOS 27のメモ更新は小粒ですが、Appleが標準アプリを、思いつきを置く場所から、長い情報を扱う日常的な作業面へ近づけていることが見えます。
