2026/08/20 21:30

Apple Watch心電図に心房細動の兆候 医師が先天性心疾患を発見

Appleは8月20日(米国時間)、トライアスロンの練習中に異常な心拍を感じたConnor氏がApple Watchで心電図を取り、心房細動の兆候が示された事例を35秒の公式動画で紹介しました。その後、医師が先天性心疾患を見つけ、開心術が必要だと判断したといいます。

Connor氏、心房細動を示すApple Watch、走る姿を並べたApple公式動画の画面
画像: Apple(公式動画)

Apple Watchが記録し、医師が診断した

きっかけはApple Watchによる病名の診断ではなく、練習中に本人が気づいた異常な心拍です。Connor氏が手首で心電図を記録すると、画面に心房細動の兆候が表示されました。この記録を手がかりに医療機関で調べた結果、別の先天性疾患が判明しています。

Apple Watch ECG: Connor’s True Apple Watch Story

Appleサポートは、心電図アプリが単極誘導に似た波形を記録し、心拍リズムを分類すると説明しています。心臓発作、血栓、脳卒中、高血圧、心不全、ほかの種類の不整脈などを検知する機能ではありません。今回も、Apple Watchが先天性疾患を特定したわけではありません。

心電図は30秒、SEは非対応

心電図アプリはApple Watch Series 4以降とすべてのApple Watch Ultraで利用でき、Apple Watch SEには対応しません。反対側の手の指をDigital Crownに置き、動かずに約30秒待つと記録が終わります。波形と分類はヘルスケアアプリへ保存され、PDFで医師に共有できます。

Appleは、過去に診断を受けていない人へ心房細動の結果が出た場合、医師の診察を受けるよう案内しています。結果にかかわらず、体調が悪いときや自覚症状があるときも同様です。Apple Watchの表示は診断の終点ではなく、医療機関へ相談する入口として読む必要があります。

35秒の動画が見せるのは、手首のデバイスが診断を完結する姿ではありません。症状が現れた瞬間を記録し、医師との次の会話へ渡す。Apple Watchの健康インターフェースは、その短い橋渡しを担っています。