2026/10/13 19:31

iPhone Duoのヒンジ内に放熱管 Apple担当者が構造を説明

iPhone Duoでは、折りたたみのヒンジが放熱にも使われています。Appleの半導体設計と熱設計の担当者がPCMagの取材に応じ、曲げられるグラファイト製の管で本体の両側へ熱を移す構造を説明しました。Appleの発表時には明かされていなかった内部設計です。

Apple公式画像。閉じたiPhone Duoと開いたiPhone Duo。内部の放熱管は写っていない
画像: Apple

薄い本体で、熱の逃げ道を広げる

Appleの熱設計担当Banafsheh Barabadi氏によると、DuoのベイパーチャンバーはiPhone 18 Pro用より薄く、本体中央に配置されています。開けば薄い一方、閉じると厚みが増すため、熱を逃がす面積の確保が課題でした。そこでヒンジ内に柔軟なグラファイト管を通し、左右の本体を熱的につないでいます。

管は開閉のたびに曲がります。Barabadi氏は、熱設計と機構設計のチームが共同で、繰り返し曲げても熱の通り道と構造を保てるよう設計したと説明しました。耐用回数や、閉じた状態での放熱性能の測定値は、この取材では示されていません。

A20 Proの冷却を、折りたたみ形状に合わせる

Appleは9月の製品発表で、iPhone DuoにA20 Proと専用ベイパーチャンバーを搭載すると公表していました。PCMagの取材では、メモリーをチップの上から横へ移したパッケージ設計や、チップとベイパーチャンバーをつなぐ素材など、iPhone 18 Proと共通する熱対策も説明されています。Duoでは、それにヒンジ経由の放熱を加えています。

AppleはDuoについてiPhone 17 Proより最大35%高い持続性能をうたいます。ただしこれは同社の公称値です。PCMagもDuoのA20 Proはまだ実機テストしておらず、ゲームや動画撮影中に、開いた状態と閉じた状態でどれほど温度や性能が変わるかは発売後の検証が必要です。